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糖尿病でも医療保険や生命保険に加入できる?加入しやすい保険の種類や注意点を解説します。

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公開日:2026年7月10日

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糖尿病と診断されると、医療保険や生命保険に加入できるか不安に感じる人は少なくないでしょう。保険の加入時には、健康状態などを申告する「告知」があり、糖尿病の種類や治療状況、投薬の種類や合併症の有無などの情報をもとに総合的に判断されます。条件付きで加入できる場合もあれば保険料が割増になる場合、また加入を見送られることもありますが、一方で、糖尿病でも加入しやすい保険もあります。
本記事では、糖尿病でも加入できる保険の種類や加入時の注意点を解説します。

※本記事についてのご注意

糖尿病とは?

糖尿病情報センター(国立健康危機管理研究機構)によると、糖尿病とは、血糖を細胞に取り込む役割を持つインスリンが十分に働かないことで、血液中に糖があふれ、血糖値が慢性的に高くなってしまう病気です。この状態を放置すると、血管が徐々に傷ついていき、将来的に心筋梗塞や脳梗塞、失明や足の切断といった重い合併症につながる可能性があります。

糖尿病は主に1型と2型に分類されます。
 1型糖尿病:膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなるタイプ
 2型糖尿病:遺伝的要因や生活習慣の影響で、インスリンが「分泌されにくい」「効きにくい」状態になるタイプ

このほか、妊娠中に糖の代謝異常が起こる妊娠糖尿病や、その他病気や治療薬の影響で発症するタイプもあります。
糖尿病は、一度発症すると長期的な治療や血糖管理が必要になることが多いため、生活習慣を整えて発症を予防すること、そして早期発見と適切な治療がとても重要な病気です。

糖尿病でも医療保険に加入できる?

「糖尿病だと医療保険に入れないのではないか」と思っている人は多いかもしれませんが、糖尿病と診断されていても、治療状況や合併症の有無、保険会社の引受基準によっては、医療保険に加入できる可能性があります。
一般的な医療保険では、糖尿病の人は健康な人と比べて他の病気を併発するリスクや、入院・手術のリスクが高いとみなされるため、加入が難しい場合があります。

しかし、発症歴が短かったり血糖値が安定している場合や、入院歴や他の病気がないなど、保険会社の求める基準を満たせば、「保険料の加算」や「給付金額の削減」などの条件付きで加入できる場合もあります。
一般的な医療保険に入れなかったとしても、健康状態に不安がある人向けの告知項目が少ない「引受基準緩和型保険」や、告知不要の「無選択型保険」といった保険が発売されています。

しかし、これらの保険はそもそも健康に不安がある人を主な対象としているため、一般的な医療保険と比べ、保険料は高く設定されています。加入できる保険の選択肢が複数ある場合は、保障内容と保険料を比べて、どちらがより自分に向いているか併せて検討していきましょう。

糖尿病の人すべてが入院するわけではありませんが、血糖コントロールが大きく乱れたり、網膜症・腎症・足の潰瘍などの合併症治療のために入院や手術が必要になることがあり、経済的な負担が生じる可能性のある病気として、あらかじめ備えを考えておくことが大切です。

厚生労働省が発表している「令和5年(2023)患者調査の概況」によると、糖尿病による入院日数は平均31.8日であり、年齢が上がるにつれて入院期間も延びています。こうした入院時にかかる治療費や、仕事を休むことで生じる収入減といった経済的負担に備えるため、自分に合った医療保険を検討しておくことは重要です。

図表 年齢階級別退院患者の平均在院日数(糖尿病)
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出典:「令和5年(2023)患者調査」(厚生労働省)より抜粋

糖尿病でも加入しやすい保険

糖尿病と診断されても加入できる保険商品はありますが、保険会社や保険の種類によって、加入条件や保障内容、保険料は大きく異なります。自分の症状や治療状況に合った保険を複数探して、比較しながら選んでいきましょう。

無選択型医療保険

無選択型医療保険とは、健康状態に関する告知や医師による診査をすることなく加入できる保険のことをいいます。糖尿病に限らず、病気の治療中の人や既往症のある人でも申し込みができるため、一般的な医療保険や引受基準緩和型医療保険と比べると保険料は高く設定されています。

また、加入できる年齢が限定されていたり、現在治療中の病気は対象外になるなど、条件が付くこともあるので、どのような条件があるのか、加入前にしっかり確認しておくことが大切になります。

なお、無選択型の死亡保険も医療保険も取り扱う保険会社は限られています。そのため、現在では、持病がある人向けの医療保険としては引受緩和型医療保険が主流になっています。

引受基準緩和型医療保険

引受基準緩和型医療保険は、通常の医療保険に比べて告知項目が少なく、数項目程度の簡単な質問に答えるだけで加入できる保険です。
既往症がある人や現在治療中の病気がある人でも、告知項目に該当しなければ加入することができ、契約後にその病気が悪化したり再発した場合でも保障対象になるのが一般的です。

一方で、商品によっては、契約後一定期間は保障の対象外となる待機期間が設けられていたり、契約後1年程度は給付金額が削減されたりする場合があります。特約も一般的な医療保険より種類が少ない場合もあります。

無選択型保険・引受基準緩和型保険いずれも、加入しやすい反面、保険料は高く、保障が限定されるという共通点があります。加入前には必ず条件を確認しましょう。

糖尿病の人が保険に加入する際の注意点

糖尿病の人が保険に加入する際に、事前にチェックするべきポイントを確認しましょう。

健康状態を正確に申告しましょう

糖尿病の人に限りませんが、保険に加入するときには「正しく告知をする」義務があり、現在の治療状況、過去の入院歴、服薬内容、合併症の有無などを正確に申告する必要があります。

保険に加入できないかもしれない、と、病歴を隠したり、誤った内容を告知した場合は「告知義務違反」となり、保険契約が解除されたり、給付金を受け取れない可能性もあります。それまでに支払った保険料が戻らない場合もあるので、医療保険に申し込む際は、あらかじめ過去の病歴を確認し、正確に告知するようにしましょう。

なお、聞かれていないことまで告知する必要はありません。5年以内の傷病を聞かれているのなら、5年以内の病歴のみを書けばよいですし、告知する病気が限られているなら、それ以外の病気を告知する必要はありません。注意が必要なのは、人間ドックや健康診断などで、「要再検査」や「精密検査要」などと指摘されているのに、診察を受けていない場合です。再検査を受けていないと正確に審査できないため、加入を断られる場合もあります。自分自身のためにも、きちんと再検査や精密検査を受けてから申し込みをしましょう。

・保障内容は十分に比較、検討しましょう  

保険を選ぶときには、まず、自分がどのような心配をしているか考えてみましょう。

 ・入院した時の治療費用が心配
 ・家族に迷惑をかけたくない
 ・長期入院して働けなくなってしまったら・・・
 ・子どもの教育費や住宅ローンが払えなくなってしまったらどうしよう

など、具体的にイメージして、リスト化してみると、どのような保障が自分に必要なのか、どんなリスクに対して自分は心配しているのか、重視しているポイントが見えてきます。

心配を整理すると、自分がどのような保障を優先するべきなのか明確になってきます。そのうえで、実際にどのような保障が必要なのか、探していきましょう。

 ・入院した日数分保障が欲しいのか、一時金でもらえるほうが良いのか
 ・手術給付金や先進医療保障など、自分に必要なオプション(特約)はあるか 
 ・入院は初日から払ってもらえるのか、何日まで出るのか
 ・保険会社や保険商品によっても異なる告知内容と保障と保険料のバランスを比較
 ・特約が自由に選べるか、いらない特約がセットされていないか

 入院日数で給付金が出るタイプでは、免責日数、支払い日数、限度日数により保険料も変わってきます。近年は入院期間が短期化する傾向もあるため、入院日額で受け取るタイプだけでなく、入院時に一時金でまとまった金額を受け取れるタイプも選択肢になります。

また、現在治療中の病気は対象外になる場合もありますし、医療保険に保障を追加する「特約」は割安につけることができますが、引受基準緩和型の医療保険では一般的な医療保険よりつけられる保障が少ない場合もあります。希望してもつけられない場合もあるので、どこまで備えられれば安心なのか優先順位をつけておくことも大切です。保険選びは「入りやすさ」で決めるのではなく「自分に必要な保障が得られるか」を基準に比較していきましょう。

・月々の保険料負担を確認しましょう

告知が簡単で加入しやすい保険は、厳しい告知が必要な保険と比べて、保険料は高く設定されていたり、保障内容が限定されている場合があります。
特に糖尿病は他の病気との合併症リスクが高いため、保険料は割高になる傾向があります。家計の負担にならない範囲でどこまで保険料を支払えるか、払い込み保険料と受け取れる可能性のある給付金のバランスを考えて選びましょう。

保障があることによる安心感は、生活に大きな支えとなります。保険料を考えるときは、「今払えるか」だけではなく、「長く払い続けられるか」も大切です。糖尿病は長期的な治療が必要になることが多いため、保険も長く付き合うことになるでしょう。無理のない範囲で続けられる金額に設定することで、途中で解約してしまうリスクを減らすことができます。また、保険料は年齢が上がるほど高くなりますし、病状が悪化すると入れなくなってしまう可能性もあるため、加入を迷っている場合でも、早めに検討しましょう。

まとめ

糖尿病と診断されても、加入しやすい医療保険はあります。

病状や治療状況によって、一般的な医療保険への加入は難しい場合もありますが、告知事項が少なく、病気の人でも加入しやすい「引受基準緩和型保険」や告知が不要の「無選択型保険」などの選択肢もあります。ただし、加入しやすい代わりに保険料が割高となり、保障が制限される場合もあるので、複数の保険を比較し、自分に合う保障を検討することが重要です。

また、保険は「入れるかどうか」だけでなく、「入ったあとに安心できるか」が大切です。糖尿病を発症していたとしても、自分に合った保険を選ぶことで、将来の不安を軽くすることができるように、焦らず、長く付き合うことができる保険を選んでいきましょう。

  • この記事の情報は2026年5月時点
プロフィール
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ファイナンシャルプランナー(CFP®
内田 まどか(うちだ まどか

大学卒業後、FP資格取得し、FP事務所を開業。「万が一」のためだけではない、生きていくための保険の入り方から、住宅取得、転職、早期退職など、夢や希望を叶えるためのライフプランニングなど、シミュレーションを活用してアドバイス。個人相談を中心に活動している。

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