お口のメンテナンス~セルフケア編
適切な歯みがきと1回にかける時間

適切な歯みがきのタイミングとは?

ハブラシによる歯みがきは、家庭でできる大切なセルフケア。毎日の歯みがき習慣を身につけることで、歯の健康は守られます。たかが歯みがきと侮らず、歯みがきの目的と適切なタイミングについて見直してみましょう。

食後すぐに歯みがきをするのは…

歯みがきの目的は、歯の表面に付着したプラーク(細菌が増殖したかたまり)を除去することです。
むし歯・歯周病の原因となる細菌は、食べ物に含まれている糖分をエサにして、食後8時間ほどで何億もの細菌が集まったプラークを形成します。しかも時間が経つほど、プラークはしっかりと歯の表面に張り付き、やがて歯を溶かしてしまうのです。
健康な歯を守るためには、毎食後3分程度の歯みがきが推奨されています。細菌が強固なプラークを形成する前に、毎食後の歯みがきで、細菌の栄養となる食べかすをきれいに取り除いてしまいましょう。

就寝前の歯みがきは丁寧に

歯みがきの時間を毎食後に取れない場合でも、就寝前の歯みがきはしっかり丁寧に。睡眠中は、唾液の分泌量が低下し、細菌が増殖しやすくなるからです。起床時の口臭の原因でもあります。
ちなみに、ハミガキは、溶け出したカルシウムを歯に戻して再石灰化を促進するフッ素配合のものがおすすめ。フッ素濃度は1000ppm以上のものが、むし歯の予防効果も高くなります。
毎日のセルフケアを欠かさずに、お口の中を清潔な状態に保ちましょう。
監修元:日本歯科大学 生命歯学部口腔外科学講座 主任教授 医学博士 里見貴史
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