先進医療技術基本情報

医療技術名 脊髄髄膜瘤手術 脊髄髄膜瘤(胎児期の患者に係るものに限る。)
ふりがな せきずいずいまくりゅうしゅじゅつ せきずいずいまくりゅう
概要

【適応症】
脊髄髄膜瘤(胎児期の患者に係るものに限る。)
脊髄髄膜瘤とは、脊髄が外表に露出している先天性奇形であり、1/2000人の頻度で生じる。生後1-2日目に髄膜瘤閉鎖術を行うのが標準治療(脊髄髄膜瘤新生児手術)であり、現在本邦で一般的に行われている。手術により髄膜瘤の感染(髄膜炎)を予防するが、残念ながら神経機能の温存には寄与しない。近年の研究により、胎児期に髄膜瘤閉鎖術を行い(脊髄髄膜瘤胎児手術)、髄膜瘤を羊水から早期に遮断すると、脊髄神経の損傷を軽減させることができ、神経予後が改善する事が分かった。脊髄髄膜瘤胎児手術とは、従来新生児期に行っていた髄膜瘤閉鎖術を胎児中期に母体腹壁切開、子宮切開の後胎児に対して行い、その後胎児を子宮内に戻す方法である。海外の代表的胎児治療施設では、脊髄髄膜瘤胎児手術も治療選択肢の一つとなり、適応症例に対して積極的に行われており、今後本邦でも普及することが期待されている。

病名分類 妊娠期・胎児・新生児・周産期の疾患

この技術が受けられる医療機関

地域医療機関名住所 登録月解除月
大阪府大阪大学医学部附属病院吹田市山田丘2-152025年03月