先進医療技術基本情報

医療技術名糞便微生物叢移植
ふりがなふんべんびせいぶつそういしょく
概要

【適応症】
再発性Clostridioides difficile関連下痢症・腸炎

【概要】
Clostridioides difficile 関連下痢症・腸炎(Clostridioides difficile infection: CDI)は日和見感染であり、一般的に抗菌薬の投与に関連して発生する腸炎である。抗菌剤の投与によって腸内微生物叢が菌交代現象を起こし、異常増殖した Clostridioides difficileの産生する毒素(CD toxin)により発生する。CDI の治療には原因抗菌薬の投与中止、全身状態の管理に加えて、Clostridioides difficile に感受性を有する抗菌薬の経口投与が行われるが、再燃を来し再発となる症例も存在する。これらの再発性もしくは治療抵抗性 CDI に対する治療選択肢として、海外を中心に糞便微生物叢移植(fecal microbiota transplantation: FMT)の有用性が報告されている。一方で、本邦ではこれまでに十分な検討がなされていない。
 本研究では、治療に難渋する再発性 CDI に対する FMT の有効性・安全性を検討する。FMT にはドナー便より抽出した微生物叢抽出液を用いる。
主要評価項目:再発性 CDI に対する単回の FMT の奏効率
予定登録期間: ~2024 年6月(登録期間:~2022 年 12 月、試験治療期間:~2023年6月、追跡期間:~2024 年6月)

病名分類感染症
消化器系疾患
終了 開始年月 2020年03月解除年月 2024年09月