【適応症】前立腺がん(遠隔転移しておらず、NCCN分類で中リスク群と診断されるものに限る。)【概要】本治療法は、荷電粒子線である陽子線を腫瘍病変に照射して治療するものである。対象疾患は局所限局前立腺がん中リスク症例である。照射線量は63.0 GyE/ 21回で行い、陽子線治療後は最初の2年間は3か月間隔、それ以降は6か月間隔で抗腫瘍効果、有害事象の評価、QOLを評価する。有害事象については急性期で軽度の排尿障害は多くの症例で認められるが、そのほとんどは一時的で容易に対応可能である。晩期有害事象では直腸出血、膀胱出血の可能性があるが、その頻度はきわめて低い。