【適応症】 ST上昇型急性心筋梗塞(再灌流療法を施行する場合に限る。) 【概要】 インターロイキン11(Interleukin-11、IL-11)の再灌流傷害抑制による新しい心筋保護治療法の開発を目標として、ST上昇型急性心筋梗塞患者を対象に、経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronary intervention、PCI)施行前に投与するオプレルベキンのプラセボに対する心筋保護効果について用量反応関係を明らかにすることである。対象は初発のST上昇型急性心筋梗塞患者で、冠動脈造影検査にてTIMI flow gradeが0ないし1であることを確認後、3群(プラセボ、オプレルベキン12.5μg/kg あるいは25μg/kg群)に割り付け、PCI前より3時間かけて静脈内投与を行う。予定症例数は各群30例の合計90例。 主要評価項目は、核磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging、MRI)で評価したDay 84での心筋救済率、副次評価項目は、Day 7での心筋救済率、クレアチンキナーゼの濃度曲線下面積及びMRIで評価した梗塞サイズ、心臓超音波検査及びMRIで評価した心機能、Day 7、Day 84、Day 168の脳性ナトリウム利尿ペプチド値、6か月間の再狭窄の有無、心不全による再入院の有無、並びに心臓死の有無、有害事象とする。
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