先進医療技術基本情報

医療技術名 多項目迅速ウイルスPCR法によるウイルス感染症の早期診断
ふりがな たこうもくじんそくういるすぴーしーあーるほうによるういるすかんせんしょうのそうきしんだん
概要

【適応症】
ウイルス感染症が疑われるもの(造血幹細胞移植(自家骨髄移植、自家末梢血管細胞移植、同種骨髄移植、同種末梢血管細胞移植又は臍帯血移植に限る。)後の患者に係るものに限る。)
【概要】
1)移植後多項目迅速ウイルスPCR検査のタイミング
造血幹細胞移植を受けた患者においてa)発熱、b)咳・呼吸困難、c)黄疸・肝障害、d)出血性膀胱炎、e)意識障害、f)発疹、g)下痢・血便および腹痛の症状が出現した際に、血中ウイルス検査を実施する。
2)多項目迅速ウイルスPCR検査の方法
・分離した血漿から自動核酸抽出装置でDNAを抽出後、あらかじめ、12種類のウイルスに対するprimer-mixを含むPCR試薬と混合し、PCR反応を行う。PCR終了後、LightCyclerRを用いた解離曲線分析により各ウイルスを識別する。これにより12種類のウイルスの有無が同時に決定できる。検査時間がDNAウイルスであれば75分で検出できる。また、同じ12種類のウイルスに関してリアルタイムPCR法(定量検査)を同時に行い、多項目迅速定性ウイルスPCR法における正確度を、陽性的中率、および陰性的中率を算出することによって評価する。
3)ウイルス感染症の診断
ウイルスが検出されたら、臨床症状、身体所見、画像診断、および臨床検査(血液、尿、髄液、喀痰、および肺胞洗浄液などの検査)により、ウイルス血症かウイルス病かの診断を行う。

病名分類 感染症

この技術が受けられる医療機関

地域医療機関名住所 登録月解除月
東京都国立成育医療研究センター世田谷区大蔵2-10-12020年05月
東京都東京医科歯科大学病院文京区湯島1-5-452016年03月
愛知県日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院名古屋市中村区道下町3-352018年09月
兵庫県社会医療法人神鋼記念会 神鋼記念病院神戸市中央区脇浜町1-4-472015年05月
島根県島根大学医学部附属病院出雲市塩冶町89-12016年12月
大分県大分大学医学部附属病院由布市挾間町医大ヶ丘1-12020年02月